
7.「地方活性化」の本質戦後、日本は復興し経済成長します。経済成長の過程で、人口、産業はやはり都市に集中します。大都市はどんどん人口過密になる。住宅も足りなくなる。鉄道も足りない。都市は環境も悪くなる。一方、地方は地方で過疎が進む。このままいったら集落が維持できるのか。これが過疎の問題です。日本全体が高度経済成長とともに、都市の過密と地方の過疎に悩むのです。 私が建設省に入ったのは昭和47年、佐藤栄作総理のときでしたが、夏には田中角栄総理が誕生し、「日本列島改造論」がもてはやされました。その考え方のエッセンスは「日本全体を都市にする」という考え方です。日本全体では37万平方キロメートルしかない。だから日本全体に成長力のある産業を配置し、高密度な都市にすれば、人口も全国あまねく配置でき、国土の均衡ある発展も図れるはずだと。 そのためにやらねばならないのは、高速交通体系だということで新幹線や高速道路を全国に張り巡らし、港湾、空港のネットワークを整備した。ところが、結果は高速交通ネットワークによって、都市への集中化が加速することになってしまいました。そして現在この状態があるのです。 |
私は内閣官房地域活性化統合事務局長を仰せつかるとき、直属の上司である現在の増田総務大臣にも、福田総理にも申し上げました。「地方と都市の格差は小泉内閣のときにいきなり出てきたように受け止められているが違う。日本の経済成長とともにこの問題が起きている。だから参院選に負けたとか、今度、総選挙があるとか、そういうことだけで上面でなにかをやると言っても国民は信用しない」と。 このままでは地方は死んでしまいます。地方が死んでしまえば日本全体がだめになります。いくら都市の大企業が世界の競争に勝ち抜いてもだめなのです。 私は、本当に地方をきちっと再生させる方向を定めて、10年20年と政府が努力を続けてはじめて、地方は活性化するのです。 今、日本は、国策として、都市と地方が共存、共生する枠組みを創れるかどうかという課題に直面しています。今が一番重要な時期です。私は、これに取り組もうと決心し、山口2区に帰ってきました。2区こそが、地方再生にとりくまなければならない典型的な地域だという思いを強くしています。私は将来のためにしっかりこの地域を再生させていきたいと考えています。 |
|||
![]() |
||||