自由民主党山口県第2選挙区支部長 前内閣官房地域活性化統合事務局長

山本しげたろう

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しげたろうの思い

 
 

17.ひとつの雛型としての
江戸時代

 

 戦後間もない時代に学校教育を受けた私は、「戦前に学ぶものなし」の雰囲気の中で育ちました。江戸時代は、封建的な暗黒時代だというイメージを持っていました。物心がついて、冷静に時代を振り返り、物事を考えることができるようになって、昔の人に比べてむしろ自分こそものを知らない、学んでいなことに気付かされることが多い。私はそういう世代に属しています。

 江戸時代が、世界に類例のない高度農業社会だったという事実を学んだのは、旧建設省で国土政策を担当するようになってからです。我が国で稲作農業技術が蓄積されたのは、13世紀から16世紀にかけてだと言われています。これが徳川幕府による安定した政治状況の下で花開きます。17世紀の百年間に人口は900万人から2700万人へと3倍に増えます。治山治水、利水、新田開発などの土木工事により、耕作面積を3倍にすることができたのです。

 その後幕末までの百数十年間は、飢饉、地震災害などの天災を挟みながら人口も三千万人前後で一進一退を繰り返します。このような高度な農業中心の江戸時代は、どのような社会だったのでしょうか。