
20.田園都市の理念 |
彼らから「まるで箱庭のようだ」と賞讃された日本の国土の姿がそこにありました。 彼らの母国英国では、十九世紀の末にいたって、様々な社会改革運動が展開されました。 当時の英国は、産業革命による人口と工業の都市集中によって経済力が飛躍的に高まったものの、肝心の都市に暮らす人々の生活は一向に豊かにならず、そればかりか貧困と不衛生によって劣化するばかりだったため、これを何とかしなければ、という問題意識が生じていたのです。 近代都市計画の源流である田園都市運動は、このような社会改革運動のひとつとしてはじまりました。田園地域は、経済的には停滞しているものの、自然に恵まれ人の付き合いも豊かで人の暮らしには申し分ありません。都市は、人の暮らしには条件が厳しいものの、物づくりや取引を効率的にできて活力があります。田園都市運動は、都市と田園地域双方のいいところを組み合わせた地域づくりを目指そうという運動です。この結果20世紀の初めにロンドンの近郊に実際にいくつかの田園都市が建設されました。 この運動には、江戸時代の日本の国の姿が影響を及ぼしているとも指摘されています。 |
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